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答練受けるのやめた司法書士受験生4年目の話

今年は答練受けるのを辞めた。なんでやめたか書いとこ。

今の自分には必要ないと思った

去年までは「答練は受けないといけないもの」と思っていた。答練は実践的に問題を解く訓練になるから。問題を制限時間内で解く時間の感覚を鍛錬するのに役立つから。決して新しい知識を入れる場ではないよ、と誰ともなく言っていた。

確かに1時間なら1時間と制限時間を設けて、その間集中して何問も解くっていうのは、自宅学習では難しいと思う。答練を予備校の教室で受けたら鬼気迫る受験生が周りに沢山いるしそういう雰囲気に呑まれないで落ち着いて時間内に解く訓練にはなると思う。

学習初期の頃は確かに答練は役に立った。普段の勉強では解けていた問題も、答練で時間内に解くとなったら途端に出来なくなったりしていたので、時間を意識しながら解く訓練になった。あと、解説講義で問題の解く順番とか問題を解くテクニック的なものも教えて貰えたのも良かった。

でも、去年の試験後に、答練を受けることは本当に自分に必要なのかを考えた。時間内で解く訓練をすることが目的だったら、知識の精度をアップさせて一問一問反射的に解けるようにしたらいいだけなんじゃないか、と。そのためには、答練に費やす時間より、テキスト読んだり自分で問題解く時間の方が大事なんじゃないか。

専業受験生だったら時間があるだろうから、普段そういった勉強をして、力試しに答練を受けるのもいいかもしれない。でも自分はフルタイムで働く兼業受験生。答練のために往復2時間程電車に乗って、答練受けて、解説聴いて、ってしている時間は無いんじゃないか。

あと、答練で出た未出の知識は気にするな、っていうけど、知らない知識が出てきたら「もしかして、これ試験に出るかもしれないし知っていないといけないんじゃないか」とどうしても思ってしまう。

実際に去年の試験前に、机の横に積み上げていた答練の冊子を見て「あぁ、知らない知識がいっぱいあったなぁ」と気になった。そして、その知らない知識があやふやに記憶されることで、似ている覚えた知識が曖昧になってしまったこともあった。

答練を受けるメリットは分かっていたけど、答練を受ける弊害をちゃんと考えたことはなかった。そういう訳で、「時間的に答練を受ける時間はないこと」「時間内に解く訓練をする場が答練ならば、時間内に解けるように普段からそういう勉強をすればいいこと(当たり前だけど。)を理由に、今年は答練を受けることをやめた。

でも答練は受けて良かった

自分は今自分の置かれている環境とか今すべき優先順位を考えて答練を受けるのをやめたけど、2年目に答練を受けて答練を受けるメリットも沢山あったので、それも書いとこうと思う。ちなみに1年目は入門講義でいっぱいいっぱいだったので、答練は受けていない。

2年目は伊藤塾の高木先生の「択一実践力養成答練」と山村先生の「記述式答案構成力養成答練」を受けた。当時は専業受験生だったので、週二回の答練はペースメーカーとしても良かった。

択一の方では、問題を解く順番とか時間の使い方とか、難しい問題が出た時の対応とか、択一を解くテクニックみないなものを沢山教えてくれた。高木先生は毎回熱いメッセージを送ってくれるので、それもモチベーションを維持するのに良い影響を与えてくれた。

多分、この答練を受けなかったら、択一の解き方を自分では確立出来なかったか、出来たとしてもとても時間がかかっていたと思う。

記述式の方では、問題を解くための処理の仕方を知れたのが良かった。2年目の自分の実力だと答練で出る問題を時間内に正確に処理出来たことはほぼなくて、心が折れそうになったりもした。

でも、山村先生の解説を聞くことで「あーそういう風に解いていけばいいんや」っていう目から鱗的な発見が毎回あったので、「解説早く聞きたいなー」という感じて毎回受けていた。

山村先生の講義を受けていなかったら、自分はあの膨大な処理量からどうやって問題を解いていっているのか、想像もつかない。そういった訳で、2年目に答練を受けたのは、「問題の解き方」を学べてとても良かったと思う。

3年目も受けたけど・・・

3年目も2年目と同じ答練を受けた。今回は解き方を学ぶ目的ではなく、より実践的に問題を解く訓練の目的で受けた。始めに書いた時間内に解く訓練。高木先生の解説も山村先生の解説も素晴らしい。問題を実践的に解く訓練にもなった。

でも3年目は兼業受験生だったので、答練を受けることで普段の勉強のペースが乱れているのを感じていた。答練はもう受け始めているし、途中でやめたらやめたで「答練途中で受けるのやめた」という事実が自分の中で後悔することになると思ったので、とりあえず最後まで受けた。

後半になると実践的な訓練をしているという感覚より、ただ講座をこなすことが目的になっていたと思う。そんな気持ちで受けた答練がどれだけ役に立ったんだろう。そういう訳で去年の試験後に、今年は答練受けるのをやめようと思った。

※伊藤塾の講座の内容は、本当に素晴らしいです。でも3年目の自分にはそれを消化する能力がなかったということです。決して講座を否定している訳ではありません!伊藤塾しか受けたことないけど、誰かに「答練は何がおススメ?」と聞かれたら伊藤塾の答練をおススメします。


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