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【回顧録】淡々と過ごした4年目(司法書士補助者と兼業受験生)

3回目の本試験が終わった後、9月末の合格発表までは、ほぼ勉強はしなかった。勉強と仕事だけの毎日から解放されたいという気持ちと、なまじ基準点を超えてしまったがための期待感からとで、合格発表までは勉強しなくていいか、と思っていた。

でも全く勉強から遠ざかるのはちょっと心配だったので、いつか受けようと思っていた行政書士試験の申込だけしておいた。不合格発表があった後、次受かるには何が必要かを考えた。結論を一言で言うと「淡々とやることやるだけ。」だった。

気負いすぎるのをやめた

これまで、「合格率3%」とか「難関国家資格」とか言う言葉に踊らされて、変に身構えてしまっていた。確かに、めちゃくちゃ難しい。覚える量も尋常じゃない。合格率の低さも異常だと思う。難しいと言われていることに間違いはない。でも、ある時友人に言われた。

「変に身構えすぎなんちゃう?」

その一言の言葉で、自分の中ですっと憑き物が取れたように楽になった。確かに、身構えていた。

色々我慢して勉強に集中して死にもの狂いで勉強しないと受からない。そう思っていた。でも3年間勉強してきて、ある程度合格を狙えるところまできた時に「本当にそうかな。やることやったら受かるんじゃないか。」と思うようになっていた。

そんな時に友人にこう言われて、今年は変に自分にプレッシャーかけたり追い込んだり無理したりするのは辞めようと思った。

勉強は歯を磨くように

勉強する時間を変えた。淡々とこなすには、普段の生活リズムを壊すことなく、普段の生活に入れ込むのが大事だと思った。朝に1時間『オートマ記述式』で不登法・商登法各1問づつ解いて、日中仕事して、帰ってから『LEC合格ゾーン』で択一を解く。基本的にはこのリズムで勉強をしていた。朝起きて顔洗って歯を磨くように、勉強することを無意識にするルーティンとして捉えることにした。

でも、どんなに疲れていても歯を磨かないで寝ることはないけど、勉強は疲れていたらやれない時もある。眠くなったら寝てもいいし、勉強したくなかったらその日は勉強しなくてもいい。そんな感じで無理をすることを辞めたら、「勉強しなきゃ」とか「勉強したいのに出来なかった」とか、とういったストレスから解放されることが出来た。

ストレスレスな状態での勉強は思いのほか捗ったので、勉強時間は減ったかもしれないけど、効率よく勉強は出来た。

友人とも気兼ねなく会った

友人と会うことを過度には制限しなかった。週1回は遊んだり飲みに行ったりしても良いというルールにした。そういった楽しみがあることで、普段の仕事も勉強も頑張れた。友人と会うことで気晴らしにもなったし、仕事や勉強等、色々と頑張っている友人の話を聞くことで「自分も頑張らないと!」という気持ちになれた。

どうしても勉強することに気が乗らない時は、友人と電話で勉強とは全く関係ない世間話をしたりもした。そうすることで良い気分転換になって、また机に向かうことができた。

去年・一昨年は、なんとなく友人と会ったり連絡とったりすることに消極的だった。だけど、勉強一辺倒の生活にも息抜きは大事だと気付いた。自分にとっての一番の息抜きは友人と会ったり話したりすることだと思った。友人の存在が勉強にも良い影響を与えてくれた。

年内はインプット重視、年明けから過去問重視の勉強へ

4年目は模試以外は予備校の新しい講義は受けなかった。兼業なので、予備校の講義を受ける時間が割けないというのもあったけど、自分の今の環境や立ち位置を考えるとインプット講義も演習も答練も自分には必要無いと思った。

年内は合格発表までは勉強をしなかったので、勉強を再開したのは10月から。基本的には入門講座のテキストと『ケータイ司法書士』を読むこと、記述の問題を解くこと。年内にインプットを済ませて、年明けから択一は『LEC合格ゾーン』で過去問を解く、記述は『オートマ記述式』を解くことをメインにしたアウトプット重視の勉強をすることにした。29年度の本試験の省みて、インプットを済ませてからアウトプットしながら知識を補完していく勉強法が、今年の自分には合っていると思ったので、それをひたすら実践した。

気負いすぎるのをやめて、歯を磨くように勉強をし、勉強方法も再開時に決めた勉強法で迷いなく進めることができたので、気持ちの波を作ることなく淡々と淡々と毎日勉強することができた。

今年の本試験の結果は未だ分からないけど、少なくとも去年みたいに現場でパニックに陥ることなく終始落ち着いて解けたのは、今年淡々とただやることをやるだけの勉強ができたことが良い風に作用したように思う。

もし来年受けることになったとしても、今年やったように淡々と勉強することを心掛けて合格を目指したいと思う。


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