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うかる!司法書士必出3300選で基礎固めをしていた話

必出3300選

2年目は、問題集は『オートマ』と『うかる! 司法書士 必出3300選』を使っていた。

これまでに使っていた問題集について、『ケータイ司法書士』『合格ゾーン』『伊藤塾セレクション』『オートマ』については書いたけど、必出3300選について書いていなかったので、書いてみた。

必出3300選とは?

うかる! 司法書士 必出3300選』は、伊藤塾が発行している1問1答形式の問題集と要点のまとめが合わさったテキスト+問題集。見開き1ページに1テーマの問題がまとまっていて、左ページに問題、右ページに要点のまとめが掲載されている。全4分冊。

問題は、Aランクのものだけが収録されているので、基礎を固めるのに良い。問題にリンクする形で、右ページに要点が掲載されているので、問と解説を行き来するのに適した構成になっている。

2年目に必出3300選を使っていた理由

2年目は、「講義を受ける→講義を復習する→予備校配布の基礎問題集を解く→『うかる! 司法書士 必出3300選』で確認する→『オートマ』で過去問を解く」という流れで勉強していた。

講義を受けてから過去問を解くまでに、予備校の基礎問題集と必出3300選を解いていたのは、講義を受けてすぐに過去問を解いても全然とけなかったので、過去問を解く前に基本問題を解いて理解してから過去問を解いた方が、過去問を解く負担が軽減されるし、頭に残るだろうと思ったから。

自分の中では、予備校配布の基礎問題集は初級問題、必出3300選は中級問題、過去問は上級問題という位置づけで、段階的に難しい問題を解いていく形をとっていた。この流れで勉強することで、講義を受けただけでは分からなかったことが、基礎問題や必出問題を解くことで分かるようになって、過去問も解けるようになっていった。

必出3300選は、1問1答形式だけど、解説は要点まとめのページに横断的にまとめられているので、知識が断片化することなく理解できるのもよかった。

あと、付属のしおりに「夢は、実現するためにある。」など、勉強のモチベーションが上がる言葉が書いてあるので、必出3300選を開ける度に「頑張ろう」と思えたことも、地味に良かった。

必出3300選で問題を解いた日付をページ上部に記録していたのだけど、見返すと2年目の1年で7回解いていた。1年間必出3300選を愛用していた。

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3年目・4年目に必出3300選を使わなくなった理由

そういった勉強をして、2年目に受けた択一式試験の結果は午前25問、午後25問。その年の基準点は超えたけど、合格点には遠く及ばなかった。

1年間勉強したのに合格できず落ち込んだけれども、基準点を超えたことで、ある程度基礎は出来てきた実感は持てた。基礎固めをするのに、2年目にとった勉強方法はあながち間違ってはいなかったと思う。

でも3年目は予備校配布の基礎問題集と必出3300選を解くのはやめた。理由は、2年目は専業受験生で時間があったから、過去問以外の問題集を解く余裕があったけど、3年目は兼業受験生になったので、過去問以外の問題集を解く余裕がなくなったことと、ある程度基礎は出来てきたと思っていたので、予備校配布の基礎問題集と必出3300選を解かなくても、テキストを読む→過去問を解くの繰り返しで大丈夫と思ったから。(大丈夫だと思ったけど、3年目も不合格だったw。)

4年目は、やっぱり基礎が大事だなーと思い直して、必出3300選をもう一度活用しようかとも一瞬思ったけど、使わなかった。理由は2点。

1点目は、手持ちの必出3300選の発行年度が2015年と古くなっていて、それ以降新版が発売されていなかったこと。この間に法改正があって古い内容が含まれているのを使うのは得策ではないと思った。

2点目は、必出3300選とよく比較される『ケータイ司法書士』の虜になったから。『ケータイ司法書士』に出会わずにいて、また基礎を疎かにしてしまっていたら、今年の合格もなかっただろうなと思う。『ケータイ司法書士』も必出3300選と同じく見開きで1テーマを勉強できる形だけど、必出3300選とは違って、左ページに解説、右ページに問題が掲載されている。自分にはテキストを読む→『ケータイ司法書士』の左ページで要点を確認する→問題を解くという形の方が合っていた。

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必出3300選はおすすめ出来るか?

2年目は『うかる! 司法書士 必出3300選』を使って基礎固めが出来たのは良かったと思う。でも、もし現受験生に「必出3300選はおすすめできるか?」と聞かれたら、おすすめはしない。一番の理由は、発行年が2015年と古いものしかないから(2018.11.8現在)。法改正もあるし、問題集はなるべく最新年度のものを使うのが良いと思う。

<追記>2019年12月に『改正民法完全対応の第2版』が発売されました。
<追記>2020年4月に『不動産登記法編の第2版』が発売されました。
<追記>2020年4月に『会社法・商法・商業登記法編の第2版』が発売されました。
<追記>2020年6月に『憲法・刑法・民訴・民執・民保・書士・供託法編の第2版』が発売されました。

あとは、「基礎問題集+要点まとめ本」を使うなら、『ケータイ司法書士』の方が、よりコンパクトに要点と基礎問題がまとまっていると思うから。

いつも書くけど、テキストや問題集との相性は人それぞれなので、自分が良いと思ったものを使うのが一番だと思う。色々な意見があると思うけど、自分が良いと思ったなら必出3300選を使うのが良いと思うので、この記事の内容はご参考までに。


うかる! 司法書士 必出3300選/全11科目 第2版 4冊セット


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