基準点・試験後から合格発表迄

基準点突破なるか?司法書士試験2018【自己採点】午前の部

「やりきれた。」試験後に素直に出た感想はこれだった。

試験の途中で焦ったり迷ったりしたこともあったけど、全体を通して緊張もせず、終始落ち着いて解けたと思う。自分の今の実力を答案に落とせた。

直前の気合い入れ講座で、蛭町先生が「試験は答案に知識を落としてくるだけ」みたいなことを言っていて、「あ、それ良い考えやなぁ」と思ってメモしておいた。そのメモを直前に見直した。その通りに出来たと思う。

これが今の自分の実力なのだから、どんな点数になっていたとしても納得出来る結果だと思える、と思った。

自己採点(午前の部)

スガスガしい気持ちで席を立って、教室の外に出るところで予備校の友達に会ったので、しばし談笑。ちなみにお昼休みに「午前の基準点上がるんちゃう?」と言ってきた友達^^;。今だと「そんなことも言われて焦ったわ」なんて冗談めかして言える。

友達と別れて、会場の外で配っていたLECの午前試験の解答速報を貰って、車を停めていた駐車場へ。

昨日までは「自己採点は別にしてもしなくてもいいかなー。気が向いたらしよう。」なんて思っていたのに、友達と別れて車に向かうまで歩いている間に、メチャメチャ自己採点したくなって、早歩きで車に向かった。

ドキドキの自己採点

車に乗って、運転席で解答速報と問題冊子にマークしていた自分が選択した肢を照らし合わせることにした。

採点前、急に不安が襲ってきた。「午前は全体を通して出来た感覚がある。恐らく民法3問、刑法2問落としで、合計30問はいっているはず。いや、でも、直前の伊藤塾の第2回の模試でも30問はあると思っていたのに28問しか取れていなかったなぁ。。。28問はあって欲しいな・・・。せめて27問・・・。」と、どんどん弱気になっていった。

自己採点を始めるまでに1~2分くらい時間がかかったけど、「今グダグダ思っても結果は変わらん。やっちゃえ。」という気持ちで勢いに乗って採点を始めた。

「問1 合ってる。ドキドキ。次はどうだろう。問2 合ってる。ドキドキ。問3 合ってる、・・・。」という感じで採点していたと思う。問10くらいまで連続で正解していたことで、ちょっと気持ちが落ち着いてきた。

その後採点を続けて、結果午前は30問取れていた。(マークミスなどなければ。)民法で4問、刑法で1問落とした。やっぱり民法は思うほど取れなかった。

民法は他の科目に比べて出題数が多いのに、他の科目と同じくらいか、それよりちょっと少ないくらいしか勉強しなかった。去年の試験で民法の成績が良かったために慢心した結果。

試験のちょっと前に「あ、このままでは民法ヤバいかも」と思って、直前期にテキスト読み直しとケータイ司法書士読み直しをしたけど、付け焼刃では間に合わなかったみたい(^^;)。ベテラン受験生は民法を疎かにしがち、っていうのを何処かで聞いたことがあるけど、ご多分に漏れず自分もそうなっていたようだ。

間違えた問題の振り返り

間違えたのは民法問14、問16、問19、問23、刑法問25。

問14は抵当権の問題。やっぱり迷った肢で間違っていた。承諾を得て取り替えた内外を遮断するガラス戸には抵当権の効力が及ぶんやね。「オの建物の引き渡し期間はどうみても○やったし、これは正解出来てても良かったな」と思ったけど、現場では判断出来なかったのだから、これが今の実力なんやろな。

問16は詐害行為取消権!詐害行為取消権は出題されると予想して、キターと意気揚々と解いたのに間違えていた笑。○を選べでウエが○の4番が正解やのに、イオが○と思って3番を選択している・・・。全然かすってもいない笑笑笑。見返したら、軸肢にしたウの記載の”受益者が悪意で転得者が善意”の内容を、「受益者が善意で転得者が悪意」と読み間違えてたみたい。この間違いをした理由は、思い込み。直前に読んだ「転得者が悪意の場合は詐害行為取消権を行使できる」っていう論点がパッと思い浮かんで、「コレダ!」と思って転得者が悪意と思い込みで読んでいたみたい。こういうことするから、試験前に読むメモにも「思い込みで解くのはやめよう」と書いてあったのに、やっぱり思い込みで解いてしまっていた。

問19は委任と請負。これは解いている時にも全然分からなかったし、間違えていても仕方ない。今見返しても分からないし、正解するのは無理だったのだと思う。

問23は相続人の不存在。Σ(゚д゚lll)ガーン。はじめ4だと思って4にしていたのに、見直しタイムで5かな?と思って5に変えたけど、正解は4だった。。。やっぱり分からんなりに始めに直感でこれかな?て思ったものは合っている確率が高いんやな。この試験でいう”直感”って、ただのあてずっぽではなくて、これまでの勉強の蓄積で無意識にこれだと判断しての直感なんやろな。どこかの予備校の講師も分からなければ4を選べって言っていたのになぁ。。。まぁ、これも実力のうちか。

問25は自首。これは間違えていても仕方ない。頻出論点でもないし、現場でも全然分からんかったし、諦めがつく。

間違えた5問は、午前試験は緊張もせず落ち着いて解いて、時間もたっぷりあった中での5問なので、特に後悔もなく納得できた。

帰宅

車の中での自己採点を終えて、高速を飛ばして、途中サービスエリアでお土産買ったりしながら家路についた。運転時間は1時間くらいあったのだけど、試験結果に対して嬉しいとか悔しいとかいう感情ではなくて、「基準点が高くても低くても、問題が例年より簡単だったのか難しかったのかが分からなくても、30問正解は今の自分の実力通りの点数だと思うので、 実力通りの結果が出せて満足」という表現が一番しっくりくる感情でずっと運転していたと思う。

両親への感謝

家についた後、実家に行って両親とご飯を食べた。そこでびっくりすることを知った。

母が朝から神社に行って、午前試験と午後試験の間、ずっと神社で「落ち着いて解けますように。実力が発揮できますように。」と祈ってくれていたらしい。合計5時間やで・・・今日めっちゃ暑かったで。

なんでそこまで人のために(子供のためやから?)出来るんやろ。試験前には神社に行くなんて一言も言っていなかったのに。変なプレッシャーかけたらあかんから言わんかったらしい。本当にありがたい。感謝してもしきれないくらい、ありがたい気持ちになった。

振り返ると、子供の頃から過度な干渉は一切しないけど、こっそり心配したり祈っていたりする両親だった。司法書士試験の勉強中も、勉強してるんか、とか、調子はどうか、とか一切聞いてこなかった。でもしれっと「神社行ってきたからお守り買ってきたで。はい。」ってお守りくれたりしていた。

心配している様子は自分には見せないけど、本当はメチャメチャ心配かけているんやろな・・・。そりゃいい年した息子が受かるかどうかも分からん試験に挑戦する、って言って先が見えない人生送り中やったら心配もするわな。。。

友達への感謝

ご飯を食べた後、自宅に帰って、今まで応援してくれていた友達に「無事試験終わりました。今まで応援ありがとう」と言った内容のLINEを送った。

本当にこれまで沢山の人に支えられて応援されて今まで勉強を続けてこれた。周りの支えが無かったら、一人では絶対4年間も勉強を続けることは出来なったと思う。

予備校の先生にもLINEを送った。先生には感謝の気持ちと、午前の自己採点の結果も伝えた。「お疲れさまでした。これまでの努力を見ています。合格を確信しています。」みたいな内容の返信が来た。(確信・・・。まだ午後の自己採点してないねんけど^^;)でも、素直に嬉しかった。先生にはずっとそばで支えて貰っていた。本当に感謝している。

 


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