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今、クレアールで「非常識合格法」という本をタダで貰えるキャンペーンをやっている。請求したら、すぐに届いたので読んでみた。
読んでみての感想は、”良い意味で”非常識でもなんでもなく、当たり前のことを当たり前にやれば合格できるということを書いている本だと思った。
司法書士試験においては「難関」という言葉が独り歩きして、巷には色んな情報が錯綜している。自分もそんな情報に振り回されて、合格までに時間がかかっている一人。
この本を読んで「当たり前のことを当たり前にやる」ことの大切さを再認識出来た。本の中で共感したところを書いておこうと思う。
週に1回は休日を盛り込む
2年目の専業受験生の時、気合いだけが空回りして「毎日欠かさず10時間勉強する」という目標を立てていた。勉強を始めた初期の頃は実践出来ていたのだけど、試験までの1年間ずっと実践出来ていたかというと、そうではない。どうしても勉強する気が起きない時もあれば、突発的な用事で物理的に勉強する時間が取れない時もある。
バッファを設けずに毎日欠かさず勉強するという計画を立てたがために、勉強できない時間をリカバリーする時間がなく、どんどんと勉強しない時間が溜まっていくことにストレスを感じていた。
3年目・4年目はこの反省から、勉強しないで良い時間を作るようにしていた。1年という期間は短いようで長い。休息も必要。適度に勉強しない時間を予め作ったことで、その時間にリフレッシュが出来て日々のモチベーションも下がることなく勉強を続けることが出来た。
巷の情報で「プライベートな時間は全部勉強に費やさないと合格できません」というのがあるけど、ほんまかな?と思う。
仲間をつくって勉強しよう
受験勉強を始めた1年目はネット受講で一人で家で勉強していた。働いていたので予備校に通う時間がなかったというのもあるけど、勉強は一人でするものだから、勉強仲間とかいらないと思っていた。むしろ、人間関係が煩わしかったり余計な情報が入ってきたりするから、勉強仲間を作るのは勉強する上では弊害になるとさえ思っていた。
でもこの考えは、2年目に予備校のライブ受講を受けて、真に気の合う受験仲間が出来たことでガラッと変わった。同じ目標に向かって頑張る受験仲間の存在はとても刺激になる。”しんどい気持ち”とか、受験勉強をしていないと共有できないことを共有できることは、精神的にとてもありがたかった。
2年目は予備校で同じ講義を受けていた有志の仲間数人で週一回のゼミをしていた。ゼミはベテラン受験生が、その当時初学者だった自分達に講義のフォローだったり質問形式で知識の確認をしてくれるというもの。
質問されて口で答えるという勉強は、一人で問題を解くより、ずっとずっと効率的に知識を固めることができた。皆の前で答えるから間違えたくないという思いから、日々の勉強にも身が入った。
この当時に知り合えた受験仲間とは、受験仲間という枠を超えて、プライベートでも付き合える友人になれた。同じ目標に向かって頑張る仲間と出会えたことは、自分の中でとても大きな財産になった。
家族の理解を得る
自分は独身なので、家族というと両親と兄弟ということになる。勉強を始めた頃は、誰にも言わずに勉強をしていた。ただひたすら一人でネットで講義を聴いて黙々と問題を解く毎日。難しい試験だと分かっていたから、やってみていつ辞めてしまうかもわからなかったし、両親や兄弟とは同居しているわけではないので言う必要もないと思っていた。
勉強を始めて半年経ったころ、仕事を辞めて受験勉強に専念しようと決めた時、さすがに両親には言っておかないといけないと思って、「勉強するから仕事やめるわ」と告げた。両親の反応はというと「そうなんや、頑張って。」みたいな感じだったと思う。
なんでも自分で決めてしまってから言うので、相談ではなく「報告」だということが両親は分かっていたのだと思う。「何を言っても無駄だ」と。そう告げてからの両親はというと、何も干渉してこないし、毎年落ちても何も言わないw。
ただ、陰で心から応援してくれているのは分かっているし、心配しているのも分かる。自分の性格や思いを理解してくれているからこそ、自分の前ではあえての「無干渉」という態度で振る舞ってくれているのだと思う。そういった家族の存在があるから、なんとしても合格して応援に応えたいと思っている。
「量より質」にこだわらねば意味がない
なんの根拠があってか知らないけど、司法書士試験の合格に必要な勉強量は「3000時間」というのを良く見る。専業受験生の時、これを間に受けて1日10時間×300日で3000時間勉強したら受かると思っていた。
当時、勉強方法もちゃんと考えて勉強をしていたつもりだったけど、振り返ってみたら”勉強時間”を重視した勉強をしていたと思う。その証拠に、1日勉強した時間を記録していて「今日は○時間勉強できたから満足」「○時間しか勉強出来なかったから反省」といった事を思っていた。
でも3年目の勉強を始める時、この勉強時間を記録することは意味がないと思って、記録することをやめた。勉強時間は結果であって、何をどのように勉強したかの方が大事だという当たり前のことを、勉強時間を記録することで見失っていた。勉強時間を気にせずに内容にこだわった勉強をしたことで、今年は一定の成果が出たと思う。
合否の決め手は午後の登記法
学習する順番として、おそらく皆民法から勉強を始めると思う。その次に不動産登記法、会社法、商業登記法、残りのマイナー科目を勉強する。 民法を一番始めに勉強するので、自然と民法が一番勉強時間を費やす科目になる。受験生活が長くなると、民法が不得意という人は少ないと思う。一番勉強する科目だから。
民法は当然にある程度の得点が取れるとして、予備校の先生や合格者に話を聞くと、次に得点源になるのは登記法だと言っていた。登記法は難しい論点とかはないので、一度理解してコツさえつかめば点をとれる科目だと言っていたし、自分もそう思っていた。
勉強を始めて2年間で登記法は理解したし覚えることも出来たと思っていたので、3年目は 他の科目の得点をあげるために、登記法の勉強はほどほどに登記法以外の科目に力を入れて勉強していた。
これが大きな間違いだった。3回目の試験は登記法で大失敗をした。
理解して覚えているつもりで、テキスト読んだり過去問解いたりすることを疎かにしてしまったことで、本試験に対応する力が絶対的に不足してしまっていた。登記法を舐めていた結果。
4年目はこれを反省して登記法にも力を入れて勉強をした。登記法を強化することで、今年は午後はそれなりに点数を取ることが出来た。出題数の多い登記法を得点源にすることで、択一の点数は飛躍的に上がることを実感した。
考えるプロセスを踏めば、応用力は身につく
予備校の先生が「一言で言えば?」とか「自分の言葉で説明して」とよく言っていた。ただ一方的に講義を聴くだけではなくて、そういった投げかけをされて一旦自分の中で考えることによって、物事の本質を考える癖がついたように思う。
結論を覚えるだけでなく、そもそもなぜそういったことになるのかを理解することで、ある事を別の角度から聞かれた時にもベースにある知識から考えて答えを出す力がついた。時には理解なしの暗記も必要だけど、司法書士試験は覚えることが膨大なので、理解なしの暗記だけでは到底太刀打ち出来ない。
普段から考えるプロセスを踏むことを意識して覚えていくことは、この試験においては特に大事だと思う。
過去問の理解で十分合格できる!
キタ、これ(゚∀゚)!。「過去問解いてるだけでは合格できない」って結構聞く。自分の回りの受験生は、ほぼ100%そう言っている。でも自分は今年はテキストでの勉強はほどほどに、過去問重視の勉強をした。過去問やってりゃ合格できると思ったから。
過去問の問題を、単に答え○とか答え×とか、問題A=答えBみないな勉強をしていると、そりゃダメだと思う。問題A=理由C及びC’及びC”及び…=答えBのように、問題から答えを出す際に、その問題に対する答えの理由となる論点を考えると同時に、関連論点を瞬時に発想しながら解いていく癖をつけながら過去問を解くようにする。そうすると、過去問1題から沢山アウトプットをしながら自分の知識を確認することが出来る。
テキストである程度のインプットが出来たら、過去問でアウトプットしながら勉強するのが一番良いと思う。
ここに書いたこと以外にも、「非常識合格法」には共感できることが沢山あった。読む前は、タイトルに非常識とついているから突飛なことを書いているのかと思っていたけど、全く違った。ごく当たり前なことを当たり前に書いている。その当たり前なことを勉強しているうちに見失いがちなので、この本を読んで改めて、当たり前なことの大切さを確認することが出来た。
今ならクレアールのホームページからタダで貰えます。もし少しでも読んでみたいと思ったなら、読んで損は無い本だと思います。
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