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独学で司法書士試験合格は可能?「可能やろ、自分には無理やけど」と答える話

独学で司法書士試験に合格することが出来るか否か。司法書士受験生なら一度は話題にしたことがある話。自分はそういった話題の時は「独学で受かる人もおるやろうし、無理なことはないんちゃう?自分には無理やけど。」と言うようにしている。

実際にどれくらい独学で受かっている人がいるかは知らんけど、巷には『独学で受かった人の本』とかブログとかあるので、独学で合格することは少なくとも不可能ではないと思う。なので一般論として独学で受かるかどうかを書くことは出来ないので、いつものように自分の体験から、「勉強を始める時に、なんで自分には独学では無理やと思ったか」を書いてみる。

試験科目が多すぎる

試験勉強を始める前に、ネットで情報を漁ったり、予備校のパンフレットを取り寄せたり、市販のテキスト何冊か買って流し読みしたりして、司法書士試験とはどういうものかを調べた。

「これは・・・(>_<)。なんという試験科目の数。毎週3日3時間予備校の講義を受けて1年かかるのか・・・。本屋に並んでいるテキストや過去問集は一冊一冊が分厚い・・・。初めに司法書士試験について抱いた印象はこんな感じだったと思う

小中学生時代は塾に入ってはやめ入ってはやめを繰り返し、結局自分は塾というものが嫌いなんだという結論に至り、真面目に塾に行ったことはなかった。そういう訳で高校時代も予備校にはいかず大学受験した。

しかし「予備校に通って教えて貰わないと、流石にこの量の勉強をこなすのは独学では無理だ。予備校に通わなきゃ。」と直感的に思って予備校に通うことにした。(余談だけど、この記事を書くまで「塾や予備校にいかずに市販のテキストや過去問で勉強することが独学だとしたら、自分は学生時代は独学で勉強していた」と思っていた。でも、よくよく考えたら学校で先生が授業をしてくれているのだから、独学でもなんでもないよな^^;。)

初学者には内容が難しすぎる

大学時代は法学部ではなかったし、法律の勉強を本格的にするのは初めてだった。司法書士試験の勉強を始める前に宅建士(当時は宅地建物取引主任者)の資格を取ってはいたのだけど、市販の司法書士試験の民法のテキストをパラパラ見てみると、宅建で勉強する民法の内容の何倍もあるように感じた。その時手にとったのが『デュープロセス』だったけど、いかにも難しそうな法律用語や説明が並んでいて、自分の頭ではとても独学で理解できるような内容じゃないなと思った。

記述式がある

「マークシートだけだったら、もしかしたら何とかなるかもしれない。でも記述式ってなんだろう・・・」。学生時代から論文試験は苦手意識があった。論文を書くという体系的な勉強をしたこともない。論文を書く時は「これでいんだろか」と思いながらいつも書いていたような気がする。

始める前は「記述式」の試験は、司法試験みたいに論文を書くものだと思っていた^^;。「論文あるなら、書き方習わないと独学では無理だよな。」と思ったのも独学では無理と思った理由の一つ。記述式は論文ではなかったけど、記述式の勉強も独学では難しかったと思うので、この考えはあながち間違ってはいなかった。

勉強始めてから記述式試験は論文試験ではないことを知るけど、勉強始める前に勘違いしているあるあるの一つかなと思う汗。

ペースメーカーが必要

当時は仕事をしていたので、仕事をしながら独学にしたら「今日はもういいや」が「今週はいいや」になって、最後は「司法書士試験はもういいや」ってなりそうだと思った。なので、予備校の講義を週3回受けるのはペースメーカー的にも良いと思った。予備校だとあらかじめスケジュールが決まっているので、自分はそれに乗ればいいだけだと思った。試験科目が多いし範囲も広いので、独学だと、勉強する科目の順番でさえも計画を立てるのが難しいと思った。

こんな感じの理由で独学ではなく、予備校に通うことにした。実際に勉強を始めてみると、予備校に通う決断をしたのは正しかったと思う。独学だと、とてもじゃないけど自分には理解することも続けることも出来なかったと思う。そういう訳で、独学で合格は可能か?と聞かれたら、「自分には無理やけど、いける人はいけるんちゃう?」と、気のない返事をする。


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