テキスト・過去問・問題集

合格ゾーンを重い腰あげて使ったら意外に良かった話

3年目までは過去問はオートマを使っていた。オートマは素晴らしい。必要十分な過去問の肢がコンパクトにまとまっている。

解説も簡潔でスイスイ進める事ができる。たまに「問 ○○は何何である」「そんな規定は無い」みたいに書いてあることもあって、長々と解説読むよりインパクトあって印象に残って覚えられることもある。

でも4年目は民法は『オートマ』を使って、他の科目はLECの『合格ゾーン』を使った。

4年目に合格ゾーンを使った理由

4年目の勉強を再開する時に3回目の試験の敗因を振り返った。民法はそこそこ出来た。全科目の中で1番時間をかけていたし、テキストも読み込んでいたので色んな角度から聞かれても考えて答えを出すことが出来ていたと思う。

でも自分の中で民法とそれ意外の科目では勉強方法が根本的に違うのではないかと思った。民法はベースの知識があった上で考えて答え出す科目、それ以外の科目は司法書士試験においては頭に入れた知識をただ当てはめていくだけの科目。これは自分の感覚的なもので、他の人からしたらそんな事は無いと思われるかもしれないけど、そう考えると自分の中ではしっくりきた。

そうであれば、民法はオートマで十分。でも他の科目はオートマでは足りなくて、もっと過去問の演習量を増やした方が良いんじゃないかと思った。オートマを完璧にしたら問題は解ける。でもその完璧っていうのが難しい。完璧の定義はオートマの一つの肢で出題される内容を深く理解して、問われ方が変わっても答えられることだと思う。点の出題から自分で点を増やしていくイメージ。

これは時間のある午前の科目だと出来るけど、時間の無い午後の科目では点の知識をその場で広げていくのは自分には難しいと思った。そうであれば、はじめから沢山の点の知識をインプットして、ただその点を当てはめていくだけの方が自分には合っていると思った。それが出来るようになるには過去問の演習量を増やすしかない。「そうだ、ついにあの分厚いLECの合格ゾーンに手を出してしまおう。」

合格ゾーンを使ってみたら結構良かった

LECの『合格ゾーン』は、過去問の収録量がハンパない。そのため分厚い。手を出すのに勇気がいる。気合がいる。なのでこれまで手を出すのを躊躇っていた。Aランクの知識を完璧にすれば受かると思っていたからオートマだけでいけると思っていたのもあるけど、物理的に分厚い合格ゾーンは消化しきれる自信も無くて手を出してこなかったのもある。

グダグダ考えても先に進まないので、勢いに任せてAmazonで民法以外の科目の合格ゾーンを買った。ポチっとな。次の日には家に届いた。Amazon凄い。日本の物流システム凄い。届いたダンボールは重かった。ダンボールをあけて合格ゾーンを取り出して積み上げてみたら、めちゃ高かった。恐ろしや、合格ゾーン…。でももう手元に届いてしまったからやるしかない。

意を決して解いてみる。1ヶ月で全科目(民法はオートマ)一周させるという目標を立てていたので、チンタラ解いてる暇は無かった。早く解かないと終わらない。こういう気持ちで解いたことが、無意識のうちに問題をスピーディに解く訓練になっていた。タッタカタッタカ解いていって、目標通り1ヶ月で全科目一周させる事が出来た。どんな事でもそうだけど、やる前は不安でも、やってみたら意外と出来る事って結構ある。あれだけ高いハードルだと思っていた合格ゾーンを一周出来たことで自信にも繋がった。

合格ゾーンは関連した問題を順番に並べてくれているのも良かった。次の問題を解くことで1問前の問題の内容を復習出来た。同じ知識を問われる問題でも、前の問題と次の問題では問われ方が違っていたりして、「あ、この知識はあんな風にもこんな風にも問われるんやぁ」という発見もしやすかった。

あと、これは合格ゾーンに限ったことでは無いけど、過去問をそのまま載せてくれているので、問題の冒頭文のキーワードから論点を予想する訓練も出来た。オートマは肢別問題集なので、この訓練は出来ない。本試験の実況中継の記事にも書いてるけど、本試験当日も問題の冒頭文のキーワードから出題論点を予想することで問題を素早く解くことが出来た。時にあたりをつけすぎて思い込みで解いて間違えてしまうこともあるけど(^_^;)。

そんなこんなで今年はLECの『合格ゾーン』をメインの過去問集として使って良かったと思う。もし来年も試験を受けることになっても過去問は合格ゾーンをメインに使おうと思う。


2021年版 司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 4 不動産登記法[上] (司法書士合格ゾーンシリーズ)


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