宅建・行政書士・その他

行政書士試験に運よく合格した話

平成29年度の行政書士試験に合格することが出来た。平成29年度の本試験から合格発表までの間、どうしても司法書士試験の勉強をする気になれず、以前からいつかは受けようと思っていた行政書士試験の申込みをした。

申込みをしたものの、行政書士試験向けの勉強をする気にもなれず(汗)、結果ほぼ勉強せずに合格することが出来た。得点計画を立てたことと、あとは運が良かったのが受かった理由だと思う。

行政書士試験概要

行政書士試験

【試験日】例年11月の第2日曜日 午後1時から午後4時

【申込期間】例年7月下旬~8月下旬

【受験手数料】7,000円

【合格発表日】例年翌年1月 午前9時

【合格基準点】次の要件を全て満たすこと
1.行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、122点以上。
2.行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、24点以上。
3.行政書士試験全体の得点が、(300点満点中)180点以上。

【試験科目】
(1)行政書士の業務に関し必要な法令等(46題)
→憲法、民法、行政法、商法・会社法、基礎法学
(2)行政書士の業務に関連する一般知識等(14題)
→政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解

【出題形式】
・択一式
(1)行政書士の業務に関し必要な法令等
(2)行政書士の業務に関連する一般知識等
・記述式
(1)行政書士の業務に関し必要な法令等

試験は毎年11月の第2日曜日に実施される。司法書士試験の本試験日から約4か月後。

得点計画を立てる

行政書士試験は300点満点中180点取れば受かるので、全体の6割とれば受かることになる。司法書士試験に受かることが最優先なので、行政書士試験に向けての勉強をなるべくしないで6割をどうやってとるか、勉強を始める前に得点計画を立てた。

まずは配点を知る。

【科目別配点】

[法令等]

5肢択一式
・基礎法学 2問 8点
・憲法   5問 20点
・行政法  19問 76点
・民法   9問 36点
・商/会社法5問 20点

多肢選択式
・憲法  1問 8点
・行政法 2問 16点

記述式
・行政法 1問 20点
・民法  2問 40点

[一般知識]

5肢択一式
・政治、経済、社会    7問 28点
・情報通信、個人情報保護 4問 16点
・文章理解        3問 12点

合計 60問 300点

得点計画を立てる

勉強開始時点である程度点数が取れそうなのは、司法書士試験の試験科目と被っている「憲法」「民法」「商法・会社法」。

恐らく法律の勉強をしていれば分かるはずの「基礎法学」。

そして常識や学生時代の勉強を思い出して取れそうな「一般知識」。

「憲法」「民法」「商法・会社法」「基礎法学」の択一・選択式の問題数・配点は合計で22問・92点。

記述式「民法」で2問・40点。

一般知識は14問・56点。

総計で188点。

「おぉ、この科目だけ完璧に取れば6割超えるので合格できる」・・・でもそんなことは不可能なので、「憲法」「民法」「商法・会社法」「基礎法学」の択一・選択式で8割、記述式「民法」で5割、一般知識で5割の目標を立てる。

この総計で121点。合格までにあと60点足りない。

ここで最も配点の高い行政法に着目してみる。仮に無勉でも、択一・選択式は鉛筆ころがしで2割とれるとして、18点。

一般知識も残りの5割を鉛筆転がしで2割(全体の1割)とれるとして5点。

これで144点。あと36点足りない。

行政法の記述式は取れる気がしないので、0点のまま。

一般知識も全く勉強せずに6割超を目指すのは難しそう。

そうなると①行政法の択一・選択式から点数を捻出するか、②憲法等の司法書士試験と被っている問題の正答率を上げるか。

行政法は範囲が広いので、1部分だけを完璧にして、そこで点数を取って、憲法等の司法書士試験と被っている科目も勉強して正答率を上げることにした。これで運が良ければ受かるだろう。

で、実際の勉強は・・・

まず、一般知識の勉強は全くしなかった。過去問をネットでパラパラ見て、問題との相性が良ければぶっつけ本番でも6割取れそうだと思ったから。文章理解は時間かけさえすれば解けると思った。

行政法は、『国家試験受験のためのよくわかる行政法』という本が分かりやすいとネットの記事で見つけたので、Amazonで買って、読み始めてみた。始めの数十ページを1回読んで、この本は本棚の化石に・・・。本は分かりやすく説明してくれていると思う。ただ自分にはこの時点では行政法を学ぶ姿勢が備わっていなかった…。

(この記事を書く前にちゃんと読んでみたら、とても分かりやすくて「行政法面白い!」と思った。行政法を独学で初めて学ぶにはこの本おススメです。。。)

そういう訳で、過去問も全く解かず、行政書士試験に向けての勉強はほぼほぼやらないで試験当日を迎えることになった。

で、試験当日と結果は・・・

試験の当日、会場に早く着いたので、試験会場近くでお昼ご飯を食べた。ご飯食べても未だ試験開始まで1時間くらいあったので、『ケータイ司法書士』で憲法の勉強をした。落ちても当然という気持ちで受けたので、緊張は全くしなかった。結果は、合格。総合得点は204点だった。

平成29年度は問題の難易度が例年より易しめで、合格率も例年より高かったみたいなので、自分が合格出来たのは運の要素も大きかった。司法書士受験生で、もし行政書士試験を受けようか迷っている人がいたら、取りあえず申し込むだけ申し込んでみたらいいんじゃないかと思う。司法書士試験の勉強がある程度進んでいたら、行政書士向けの勉強時間が取れなくても受かるかもしれないので。


国家試験受験のためのよくわかる行政法

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