基準点・試験後から合格発表迄

択一基準点発表の振り返り[司法書士試験回顧録]

「基準点を超えるか超えないか」試験直後はこれが気になるのは毎年のこと。これまでに4回試験を受けている。試験後から択一の基準点発表までのことを振り返ってみたいと思う。

1年目[午前21問:午後7問]平成27年

この年は、基準点を超えるか超えないかなんてお話しをするレベルでは無かった。択一は、勉強した民法は考えて解くことが出来たけど、他はほとんど勘でマーク。記述に至っては、不動産登記法の第1欄の相続登記の雛型を思い出すのに1時間近くかかっていた(←オーバーではなくw)。商業登記はほぼ白紙だったと思うw。

1年間勉強して、予備校の入門講座の講義はなんとか聴き終えたけど、頭に入っている知識はごくわずか。過去問は解けてないし、記述のひな型さえ覚えていないという状況で受けたのだから当たり前。

「(勉強していないのだから難しいとかいう話をするのもおかしいのだけど、)めっちゃ難しかったなぁ~」と思って会場から最寄駅まで歩いていると、同じ道を歩いていた他の受験生が「午前めっちゃ簡単ちゃうかった?」「うん、めっちゃ簡単やったなー。」みたいな話をしたことを今でも覚えている。

この年の基準点は、午前30問、午後24問。帰り道で話していた受験生の話は正しくて、この年の午前択一の問題は簡単だったみたい。

1年目はそんな感じだったので、ハナから基準点のことなど気にすることなく、試験後から来年の試験に向けて淡々と勉強を始めた。

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2年目[午前25問:午後25問]平成28年

専業受験生になって、1年間本気で勉強したつもりになって臨んだ本試験。試験後の自己採点では午前25問、午後25問だった。近年、午前の基準点が26問を下回ることは無かったので、自己採点直後は「あ、終わった」と思った。

でも試験が終わってから、「今年は難しかったから基準点が下がりそう」という巷の情報を耳にして、淡い期待を抱いてしまうことになる。「もしかして基準点超えるんじゃないか」と。基準点超えても、こんな点数だったら記述でかなりの上乗せが必要だから合格は難しいのだけど、ほんの僅かな期待をしてしまって、基準点発表までヤキモキし続けていた。

この年の基準点は、午前25問、午後24問。なんとか択一の基準点を超えることが出来てホッとしたのも束の間、「マークミスしているんじゃないか。午前でマークミスしていたら基準点割れやな…」とか「基準点超えてても、上乗せ1問(3点)しかないから、記述での逆転は無理やな」とか、ネガティブな感情が沸き起こった。

でも、基準点超えてたら「もしかして奇跡があるかもしれない」と微かな期待も抱いてしまって、気持ちが上がったり下がったり、と、今更何も出来ないのに合格発表まで結果が気になって仕方なかった。

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3年目[午前30問:午後24問]平成29年

午前は手ごたえがあって、午後で撃沈した感のあった3回目の試験。自己採点では、午前30問、午後24問だった。午後でパニックに陥り、全く出来ず、この年も前年に引き続いて自己採点した後に、「あ、終わった」と思った。

自己採点の結果を予備校の先生に報告した時に、一瞬悲しそうな顔をした後に「大丈夫です!午後の基準点は24点になるでしょう。期待しましょう。」と言われたことを覚えている。予備校の先生も、一人一人に試験後のケアまでしないといけないから大変だよねw。

でも、この予備校の先生の言葉に少し希望を見出して「もしかして午後基準点超えてたら、午前で上乗せがあるから、記述次第で合格できるかも。」と、またも淡い期待を抱いてしまう。この年は、記述式の商業登記法が崩壊していたし、記述で逆転合格とかあり得なかったのだけど、「もしかして」があるかも、とこの年も思ってしまう。

この年の基準点は、昨年と同じく午前25問、午後24問。「午前で上乗せ5問(15点)あったから、記述で基準点より15点上乗せ取れてたら合格やな。…商業登記法が崩壊しているし、無理やな。」と思った。3年間勉強しても合格点には届かないだろう自分に嫌気が差し、基準点発表から合格発表まで勉強から離れた。

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4年目[午前30問:午後31問]平成30年

3回目の試験の基準点発表から少し冷却期間を置いて、冷静に振り返ってみて「午前は今のまま維持して、午後の点数を上げて、本試験で普段通りに解けたら、合格する可能性が全く無い訳ではない」と思えたし、どうしても司法書士になることは諦められなかったので、来年の試験に向けて勉強を再開した。

4回目、今年の試験が終わった後の自己採点は、午前30問、午後31問。

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今年の試験問題は、例年に比べて簡単だとは思わなかったので、ここ最近の基準点から考えたら上乗せ10問前後はあるんじゃないかと思った。基準点が高かったとしても、基準点割れするような点数ではないので、去年・一昨年とは違って基準点超えるか超えないかで不安に思うことは無かった。

試験を受けるのが4回目にもなると少し経験値もアップして、「終わった試験のことは今更どうしようも出来ないから、あとは発表を待つだけ」という気持ちになれた。(とは言っても、全く気にならないかというと、そんなことはなくて、ふと試験のことを思い出すのだけど^^;)

今年の基準点は午前26問、午前24問。各予備校が事前に予想していた通りの点数だった。

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