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司法書士 中央新人研修 後期日程3日目(最終日)

中央新人研修後期日程3

司法書士 中央新人研修 後期日程の3日目。中央新人研修の最終日。

登記事件の問題点について

午前は、決済立会業務、相続登記、担保権抹消登記をする際に、問題となりうることや、業務の中で重要だと思うことについてディスカッションして発表するという内容だった。

決済立会業務では、事前準備が1番大事だということは、どのグループも共通した意見だった。段取りでその決済がスムーズにいくか否かが決まる。逆にいうと、事前準備の段取りがうまくいっていないと、後々問題が起こってしまうかもしれない。

相続登記では、依頼者のいうことをそのまま信じてしまうのは良くないという意見が1番にあがった。戸籍を取ってみたら、聞いていた法定相続人と違ったということはよくあること。

あと、相続に関しては、依頼者から税金面の質問をされることがあるけど、質問されなくても事前に相続税が発生する可能性があることは伝えた方が良いといいらしい。もし相続税が発生した時に、「先生が教えてくれなかった」と詰められる可能性があるとのこと。

担保権抹消登記に関しては、単純な業務だからこそ、気の緩みが大問題に繋がるみたいなことを講師が言っていた。本人確認を疎かにして死者名義で申請して懲戒くらった人がいるというのは有名な話。

ちょっとした勘違いや小さなミスが、取り返しのつかないミスに繋がることは、日々実感している。改めて気を引き締めて業務にあたらないといけないな、と思った。

4つのケーススタディ

午後は、登記事件の4つのケースについて、問題点をディスカッションして発表するというものだった。

「え、こんな業者や司法書士っているの?」とか「司法書士として有り得ないことしてるよな」と思う事例もあったけど、似たような内容で実際に懲戒をくらっている司法書士もいるらしいので、あながちとんでもない設定ではないみたい。

一番怖いのは、普段無意識にやっていることが、実は法令や会則違反だったり、倫理規定に反したりしていること。

特に、職務上請求で戸籍や住民票を取得する時には気を付けないといけないと思った。1号用紙を使うか2号用紙を使うかを間違えてはいけないのは勿論のこと、本当にこの目的のために取得をしてもいいのか、住民票に記載して貰う事項に過不足はないか、など、司法書士に与えられた強力な権限だからこそ、注意しないといけないと思った。

倫理について業務の中ではなんとなく意識していることでも、こうして研修を通して立ち止まって倫理の重要性を考える機会を持てたのは、今後業務をする上でとても役に立つだろうと思った。

ブロック研修は基本的には座って講義を聴いていれば良い研修だったけど、中央研修の後期日程は小グループで受ける研修ということもあって、より積極的に参加しなければいけない研修だった。

研修を受ける前は「負担大きそうで嫌だなー」とちょっと思っていた。でも研修に参加してみると、司法書士の業務を行う上でとても大切な内容を学ぶことが出来たし、小人数での研修ということもあって、同期との距離も近くなったりして、研修を受けて本当に良かったなと思う。


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