基準点・試験後から合格発表迄

合格祝賀会(平成30年度司法書士試験)

合格祝賀会

予備校の合格祝賀会に行ってきた。普段は日陰で生きているので、こういった眩しい空間は苦手なのだけど、ひとつの区切りだと思って行ってみた。

始まるまで

会場の入り口で同じクラスだった受験仲間と会った。とりあえずヒトリボッチは回避され一安心w。受付を済ませて待機場所へ。お世話になった先生とガッチリ握手を交わして御礼を伝えた。その後、しばし歓談。

その後、全体写真を撮る会場へ移動。会場に入ると講師陣からの「おめでとうございます」という言葉と拍手で出迎えられ、ちょっと照れくさい。写真を撮り終えた後、祝賀会の会場へ移動。

合格祝賀会

祝賀会は予備校講師やご来賓の挨拶に始まり、乾杯→歓談の流れ。歓談中は、講師陣や予備校スタッフ、来賓の方々、同期となる受講生など、思ったよりも沢山の方と話すことが出来て楽しかった。

受講生との話題は、試験の話と、研修・今後の就職の話が主だった。

試験の話

過去問は何を使っていたか?

過去問は何を使っていたかという話題。話した人は皆『オートマ』を使っていた。4年目は民法以外はLECの『合格ゾーン』を使っていたけど、3年目までは『オートマ』を使っていたので、『オートマ』の良さはよく分かる。

今年合格ゾーンに変えたのは、『オートマ』では問題の絶対量が少ないと思ったから。Aランクの問題を集めた『オートマ』を完璧にすれば合格点には乗るのだけど、自分にはそのAランクの問題を完璧にすることが出来なかった。であればB+,Bランクの問題も解けるようにしてAランクの問題を落とした時にカバーできるようにしようと思って、問題の収録量が異様に多いLECの『合格ゾーン』を使うことにした。(ここら辺のことは↓の過去記事に書いた。)

合格ゾーンを重い腰あげて使ったら意外に良かった話3年目までは過去問はオートマを使っていた。オートマは素晴らしい。必要十分な過去問の肢がコンパクトにまとまっている。 解説も簡潔でス...

今日、みんなと話してみて一つの発見があった。それは『オートマ』だけでは問題量が足りないと思っていた人も結構いたこと。じゃぁその足りない分をどうしていたかというと、答練の問題でカバーしていたとのこと。自分は、答練は時間感覚を知るために受けていたので、答練で出た過去問未出の問題は、余分な知識を増やすのが嫌だと思って敢えて覚えることはしなかった。でも、この話を聞いて、予備校が今年の出題を予想して出題している問題を覚えていくのもアリなんだな、と思った。実際にその方法で受かっている人がいるのだから。

オートマ』過去問だけで受かった人がいたことも事実。過去問の活用方法って、ほんと人それぞれで、自分に合った活用方法を見つけることが一番大事なんだなと思った。

オートマ過去問を学習初期に使って良かった話司法書士試験の受験生なら知らない人はいないんじゃないかと思うくらい知名度のある『オートマシリーズ』。タック(Wセミナー)の講師である山本...

独学での合格は可能か?

ネットには独学で受かった人のブログがあるけど、予備校に通わずにこの試験に独学で合格する人はどれくらいいるのだろう?と思っていた。今日話した人の中に、独学で3年で受かった人がいた。その人は、予備校を活用したのは模試を受けたくらいで、あとは完全に独学で勉強していたみたい。

独学で合格するのは自分には無理だと思っていた。(そこら辺のことは↓の過去記事に書いた。)でも実際に、こんな身近に独学で合格した人がいたのだから、自分が知らないだけで独学で合格した人はもっといるだろう。やり方次第では、独学で合格することも可能なんだなと思えたことも新たな発見だった。

独学で司法書士試験合格は可能?「可能やろ、自分には無理やけど」と答える話独学で司法書士試験に合格することが出来るか否か。司法書士受験生なら一度は話題にしたことがある話。自分はそういった話題の時は「独学で受かる...

願書の出願はいつするか?

願書の出願を受付期間が始まってすぐにするか、締め切りギリギリでするか、という話題になった。出願時期は、ほぼ半々に別れた。

自分は始まってすぐにする派。受付順に前の方から席が決まっていくので、始めの方にはやる気のある人達が集まっているだろうという予想から。やる気のある人達に囲まれて試験を受けると、なんとなく良い影響を受けて試験に臨めそうと思っていた。

締め切りギリギリ派は、前の方のやる気のある人達のピリピリした雰囲気が嫌なので、後ろの方のリラックスした雰囲気の中で受けたいとのこと。あと、出願だけしておいて当日欠席する人も多いので、運が良ければ前後隣に人がいないことがあるので、気を遣わず受験できるからだそう。

なるほどなー。出願時期ひとつとっても色んな考えがあることを知れて面白かった。

「何したら受かる?」って聞かれたらどう答えるか?

現受験生に、「何をしたら受かるか?」って聞かれた時にどう答えるかという話になった。色々と意見はあがったけど、結論は「テキストの内容全部覚えて、過去問を完璧にするしかない」という答えにいきついたw。実際にはテキストの内容を全部覚えることも、過去問を全て完璧にすることも難しいと思う。でもみんなそういう気持ちで勉強していたことは共通していた。

自分の場合は、昨年まではテキストを繰り返し読み込むテキスト重視の勉強で内容を覚え、今年の年明けからはLECの『合格ゾーン』を解きまくる過去問重視の勉強をしていた。4年かけて先に書いたことをしていたのだと思う。Aラングの内容だけだと基準点は超えることは出来るけど合格点を取るのは厳しいので、B+やBランクの内容も覚えていかないといけない。それを習得する方法は人それぞれ。Aランクの内容を重点的に勉強して、パンクしない程度にテキストも過去問も全て理解するくらいの気概が必要なんじゃという意見が多かった。

【回顧録】淡々と過ごした4年目(司法書士補助者と兼業受験生)3回目の本試験が終わった後、9月末の合格発表までは、ほぼ勉強はしなかった。勉強と仕事だけの毎日から解放されたいという気持ちと、なまじ基準...

何年で受かったか?

合格するまでにかかった期間は、本当に人それぞれ。2年で受かった人もいれば、10年以上かけて受かった人もいた。

家庭の事情で勉強を中断した後に、また再開して受かった人。専業でずっと勉強していたけど、受からないから兼業に切り替えたらすぐに受かった人。勉強を続けたかったけど、体調を崩して長い間勉強することが出来ずにいたけど、快復してすぐに勉強を再開して受かった人。

何年かかっても、どんな環境であっても、諦めずに続けたら必ず結果は出るんだということを改めて知ることが出来た。何かをする時に、結果が出ないと環境のせいにしてしまいがちだけど、自分次第でどうにでも出来ることを忘れないでいようと思った。

精神面の比較(司法書士試験合格への気持ちが違った2018年と2017年)択一と記述の自己採点を終えた。採点に当たってはLECの解答速報を参照した。 毎年思うけど、試験会場でたらすぐに午前の部の解答速報配...

憲法と刑法って、なんで試験科目にあるのだろう?

憲法と刑法が試験科目にある意味はなんだろう?という話になった。実務で使うことは、まずない。憲法は法律家として最低限知っておかないといけないという理由から?刑法はなんであるのかな?よく分からないけど、試験科目にあるのだから勉強しないと仕方ない。

入門講座だと、憲法・刑法は最後に学ぶ科目。それまでに9科目勉強していて、その復習だけでもアップアップしているところでの、憲法・刑法の学習は本当にキツかった。出題範囲が広い割には各3問しか出題されないのでコスパが悪い。そうはいっても、1問1問が大事な司法書士試験においては、憲法・刑法を捨て科目にすることは出来ない。ほんと、この試験は大変な試験…。

司法試験に向けて勉強していた人は、憲法・刑法が得点源になるから憲法・刑法は試験科目にある方が良いと言っていた。

研修の話

新人研修と特別研修を、もう既に申し込んでいる人が結構いたことに驚いた。申込期間内にすればいいやーとのんびりしていたのだけど、みんなの気合いがすごくて焦った…。第一希望の受講地が定員オーバーになったら、他の受講地に飛ばされるので、早く申込みしなきゃw。

就職の話

筆記試験の合格発表後に転職活動をして、もう次の行先が決まっていたり、面接に行っている人がちらほらいた。求人は結構あるみたい。転職活動している人の話を聞いていると、概ね希望通りの事務所や法人が見つかっているみたい。

自分は未だこの先どうするべきか決め兼ねているので、具体的に転職活動はしていないのだけど、転職活動をしている人から生の話を聞けたのはよかった。これまで先延ばしにしてしまっていたけど、まずは自分はどんな司法書士になりたいのかを、ちゃんと考えないと。転職活動は、それが決まってからかな。

合格祝賀会に参加してみて

祝賀会に行く前は、ちょっと気がひけてるところがあったのだけど、参加してよかった。

同期となる人たちと交流が出来て、試験の思い出話的なことも出来たし、前向きになれるような今後の話もできた。お世話になった予備校の講師・スタッフの方にも直接御礼を伝えることが出来た。

毎週のようにお会いし、ネットの画面でもお世話になっていた予備校の方々とは、今後は会うことは少なくなるだろう。ちょっと寂しい気がしたのは、今日は卒業式の意味合いもあったからだろうな。それとは逆に、同期の人達とはこれから研修などで顔を合わせる機会が増えるだろう。その時の環境によって付き合う人って変わっていく。

卒業は、新たな道のスタート。気持ちも新たに頑張ろう。

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