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司法書士試験の問題を解く順番を決めるのに4年かかった話

本試験では、午前は「民法の親族・相続法 → 刑法 → 会社法・商法 → 民法の総則・物権・債権 → 憲法」の順番で解いた。

午後は「択一は第1問の民訴から順番に35問の商登法まで解いた後に、商登法の記述、不登法の記述」の順番で解いた。

この順番で解くことを決めるまでに色々試行錯誤したので、なぜこの順番に行きついたかを書いておこうと思う。

択一の問題形式面の試行錯誤

伊藤塾の択一実践力養成答練で、問題の形式面を見て、時間がかかりそうな問題はまず飛ばすという解き方を習った。組み合わせ問題を先に解いて、個数問題や推論問題、正誤問題、登記記録問題や特殊形式問題は見た瞬間に取りあえず飛ばして次に進むというもの。

組み合わせ問題だけを先に解くことで、問題を解くリズムを作れることと、先に組み合わせ問題を解いてしまって残りの特殊形式の問題にたっぷり時間をかけられるようになることが、まず組み合わせ問題だけを解く理由だった(と思う。違っていたらすみません汗)

確かにそうだった。組み合わせ問題だけを先に解くとリズムに乗れるし、どれだけ時間がかかるか分からない特殊形式問題を先に解いて時間が無くなってしまうこともなくなる。この順番で解くのは去年までは良かった。でも今年は問題形式は関係なく順番に解いた

理由は、前回の記事にも書いたけど、知識の強化とスピードアップを図ったので、組み合わせ問題以外の形式の問題も、時間をかけずに解けるようになっていたし、組み合わせ問題とそれ以外の問題を混ぜて解いてもリズムを崩すことなく解けるという実感が出来たから。

そうなると、形式が違う問題を飛ばして後で戻ってくるのは、逆にリズムが崩れる感覚があって、形式面関係なく問題を解くより余計な時間がかかってしまうと思った。そういう訳で今年は問題の形式面に関係なく順番に解く方法を採った。

午前択一を解く順番の試行錯誤

午前択一は、「民法の親族・相続法 → 刑法 → 会社法・商法 → 民法の総則・物権・債権 → 憲法」の順番で解いた。知ってるか知らないかで解ける問題から、徐々に思考力が必要な問題へ移行するイメージ。

民法の親族・相続法と刑法と会社法・商法は、自分の中では知っているか知らないかで解ける比重が高い科目。問題を見て即判断して解くことで問題を解くリズムを作るために、これらを先に解くようにした。

商法が35問目なので、商法が終わったら4問目の民法総則へ移る。この時に、問題冊子のページを戻すのと同時に、頭のスイッチを思考力モードに切り替える。民法総則・物権・債権と憲法は、自分の中では時間をかけて思考して答えを出す問題が多いイメージ。特に憲法の文章問題とかは、時間をかけたら国語の問題として解けるので、その傾向が高いと思う。

そういう訳で、午前は前半に問題を解くリズムを作って頭を働かせて、後半に思考力が必要な問題をじっくり解くのがしっくりきたので、この順番で解くことに落ち着いた。

午後択一を解く順番の試行錯誤

午後択一は、第1問の民訴から35問の商登法まで順番に解いた。

理由は午前択一と似ているのだけど、民訴系はとにかく肢の文章が短いので、読んでパッパパッパと先に進めるので、問題を解くリズムを作るのに先に解くのが良い。民訴の問題は知らない肢は考えても分からないので、潔く諦めて次に進める。

去年までは、商登法は普段の勉強ではそこまで正答率は悪くないのに、模試や本試験では点数が伸びなかった。

その理由の一つとして、午後は時間の関係もあって問1から問35まで休みなく一気に解くので、後半の商登法を解く頃には脳が疲れて判断力が鈍っているというのがある。もう一つは、択一の後半を解くにつれ、記述のことが気になって100%択一に集中出来ていないというのもある。

脳が疲れて100%集中できていない状態で、長文化した商登法を解くより、短い肢で判断出来る民訴系を最後に解いた方が良いのではないか、と思ったこともあった。でも昼休み後のまだ頭が完全にフル回転ではない状態で商登法を解くよりも、先に書いた通り民訴を解く方が脳を起こす意味でも良いと思って、順番は変えなかった。脳が起きていない初めに商登法解いて全体のリズムが崩れる危惧もあるしね。

一つの対策法として、不登法を解く前と商登法を解く前に意識的に目を瞑って深呼吸をすることにした。ずっと休憩を入れないで35問を解くのは脳が疲弊するし判断力が鈍る。学習初期の頃は「午後は時間ないのに深呼吸とかしてる暇ないわ」とか思っていたけど^^;、今は一息入れて脳を一瞬休めてから解く方が断然効率が良いと実感している。

そんな訳で、午後択一は第1問から第35問まで順番に一休み入れながら解くことに落ち着いた。

択一解いてから記述を解く順番に落ち着いた理由

去年までは、午後は「不登法記述 → 択一 → 商登法記述」の順番で解いていた。

不登法記述はじっくり検討して解かないと枠ズレという恐ろしい落とし穴に嵌ってしまうので、時間がある始めの方にじっくり時間をかけて解くのが良いと思っていたから。不登法に時間かけても択一で軸足検討して時間調整して、商登法の記述は残りの時間で書けるだけ書けたらいいや、と思っていたのもある。

2回目・3回目の本試験はこの順番で解いたのだけど、今年の本試験の解く順番を考えた時に、ふと気づいた。

「択一を解く順番は、リズムに乗るために思考力が必要な問題は後半に解くようにしているのに、思考力が一番必要な不登法の記述を一番先に解いてるやん・・・。」なぜ2年も気づかんかってんやろ^^;

まわりが淡々と択一解いている中で、記述の問題ページを一人でバッサバッサしているのもなんか違和感があったので、4回目の試験にして始めに択一を解いてから記述を解くことにした^^;。

商登法の記述を不登法の記述より先に解く理由

午後は「択一 → 不登法記述 → 商登法記述」の順番で解く人が多いらしいけど、自分は択一が終わったら商登法の記述を先に解くようにしていた。

商登法の方が、不登法より機械的に解答を書けると思っている。であれば、商登法を最後に解いて、択一と不登法に時間をかけすぎたがために商登法を解く時間がなくなったりするのは勿体ないと思った。

巷のネット情報で「不登法より商登法の方が謎採点される」というのを良く目にした。そうであれば「商登法より不登法の方を先にやった方がいいよなー。どうせ商登法は謎採点されるんやし。」という気持ちが以前はあったのだけど、それを鵜呑みにするのはあまりにも信憑性にかけるし、謎採点されないくらい完璧に書けたらいんやろ٩(๑`^´๑)۶ !という気持ちで商登法を先に解いてしまうことにした笑。

今年の本試験では不登法より先に解いた商登法は、時間に迫られていない正常な判断で解答することが出来たと思う。去年は残り30分程の時間で商登法を解いたので、焦って正常な判断が出来ず、開示請求した答案みたら「なんでこんな間違いばっかりしてるんやろ」という間違いばかりだった。

商登法を機械的に淡々と解けたことで「記述もイケるかも」という気持ちで不登法の記述にも臨めて精神的にも良かった。

本試験が始まる前に「後回しにした不登法にかける時間が無い」と現場で焦るかもしれないという考えが頭を過っていたのだけど、今年は不登法の分量が例年に比べて少なかったので「不登法は最後の60分あれば解ける」という気持ちになれたのも良かった。

そんなこんなで試行錯誤しながら、4年目にしてやっと自分にしっくりくる問題を解く順番を見つけることが出来た^^;。問題を解く順番を決めるだけなのに、えらい長い歳月を費やしてしまった笑。


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