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『セイギとミライ-熱血司法書士の事件簿-』第14件目「開かれた未来」

セイギとミライ14開かれた未来

セイギとミライ-熱血司法書士の事件簿』第14件目のテーマは「開かれた未来」。

今回は、養子縁組制度や相続税など法務や税務について勉強になることもあったし、未来先生の話にも進展があって濃かった。

税理士や他士業との関わり

今回は、相続税の相談のシーンで税理士が登場する。税務のスペシャリストである税理士。今の仕事で一番関わりのある他士業の先生は税理士かもしれない。

相続案件の依頼を受けた時、相続税が発生しそうな場合は税理士に相談する。また、税理士が受けた相続案件で、不動産登記や法人の事業承継が起こった場合などは、税理士から登記業務の紹介を受けたりもする。

一番多いのは、法人の役員変更の依頼。役員の再選・改選があった場合には役員変更の登記が必要。税理士は多くの顧問先を持っているので、顧問先の企業の役員に変更があった場合に相談を受けることが多い。

他にも法人の設立・解散といった業務を税理士と一緒になってすることがある。自分が初めて税理士と協同でした仕事は法人の設立。法人を設立する際には、法務的なことと税務的なことの手続きが必要。それぞれの分野の専門家同士でタッグを組んでやる仕事はとても面白かった。解散し、清算結了する場合は、全ての財産をクリアにしてからではないと清算結了登記は出来ない。財産目録の作成を税理士にお願いすることが多い。

今、自分には何人か信頼できる税理士がいる。相続税に強い税理士、企業税務に強い税理士、個人の税務に強い税理士等、司法書士にも得意分野があるように、税理士にも得意分野がある。それぞれの分野に詳しい税理士に、場合によって相談できるのはとてもありがたい。

税理士に限らず、他の士業の先生と常日頃から信頼関係を結び、お互いの専門性を尊重しながら仕事をすることにとても魅力を感じる。弁護士、行政書士、土地家屋調査士、宅建士等、それぞれの分野で経験を積まないと分からないこと・対応できないことがあり、とても頼りになる存在。

本音と建て前、家族の支え

人には本音と建て前がある。そういったことに触れるシーンがある。

人には本音と建て前があって、口から出る言葉が全てではない。本心ではないことを言っている時は、歯切れが悪くなったり、ちょっとした表情の変化で本心を言っているか否かが分かる。相談を受ける時は、そういったところを見逃さないように気をつけている。発する言葉だけを信じて本心を汲み取らないと、あとで大問題に発展することもある。

相談業務を受ける時、本心を言っているのか、またこちらが言ったことに納得しているのか否かが、表情や声のトーンで分かる時がある。こちらが言うことが全然心に響いていない時は、自分の考えを繰り返し言ったり、次の話題にすぐにいきたがることが多い。まぁ、それはその人にとって最適な答えをしてあげられない自分に否があることなので仕方ない。短い時間の中で、その人の全てを知ることは出来ないけど、本心で話してくれると相談にも乗りやすい。本音を引き出すのも、この仕事に必要なスキルだなと思うことが結構ある。

今回の話の中で、未来先生の過去の話が明らかになる。この話を読んで、果たして自分が未来先生だったら司法書士試験の勉強を続けられたかを考えた。勉強をしていて孤独を感じても、家族だけは常に自分を信じて応援を続けてくれた。勉強をしていて辛くなった時は、家族の存在が心の支えになった。

少なくとも今の自分があるのは、家族の温かい支えのおかげだと思う。普段は当たり前なことになってしまっていて、家族に直接感謝の気持ちを伝えることは少なくなっているけど、これを書いている母の日の今日、改めてそんなことを思った。

次の『セイギとミライ』15件目は、いよいよ最終回(; ;)。こんなに毎話楽しみに読んだマンガはほんと久しぶり。次も楽しみ!


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