目次
司法書士漫画『セイギとミライ-熱血司法書士の事件簿-』を読んだ感想のまとめです。
第1件目「放棄」
常に最悪の事態を想定して仕事をすることの重要性を再認識。依頼者に「頼んで良かった」と思って貰えるような仕事を常にしていきたいと思った。
第2件目「司法書士」
司法書士の仕事は予防法務としての側面を考えさせられた内容。依頼された内容が最善の結果に繋がるように、他士業や他の専門家との協力関係は欠かせない。
第3件目「戸籍」
相続人を確定したり、古い戸籍の読み解いたり、ぬかりなく郵送申請で戸籍を取得したり。戸籍集めは一筋縄にはいかない。
第4件目「遺産分割協議」
一生に何度もない相続の話。各人の想いや相続税とかも絡んでくるので、相続・遺産分割協議は慎重にされるべきであって、すんなりまとまる方が稀だと思うくらいで案件に臨むのが丁度良いのかもしれない。
第5件目「遺言とは」
遺言は本人の遺志を実現するもの。故人が生前に遺した最後の想い。それを汚さぬよう、相続手続も滞りなくおこなう必要がある。
第6件目「遺言の検認」
自筆証書遺言の検認手続は、遺言者の遺志を実現するための第一歩。仕事で携わる際には、天国にいる遺言者にも相続人や受遺者にも頼んで良かったと思われるような仕事をしたい。
第7件目「手紙」
登記の仕事は、一点の曇りなく完璧に遂行して当たり前の仕事。成果物は出来上がった権利証であったり、登記簿に記載される数行の事項だけかもしれない。でも、それが出来上がるまでには様々な段取りや遣り取りが必要。ただ機械的に淀みなく進めていくだけではなく、依頼者に寄り添って物事を進めていく。仕事を完遂するまでの過程も、とても大切。
第8件目「遺言書の意義」
司法書士が遺言書作成をサポートするにあたっては、それまでに習得した知識や実務での経験等から、遺言書を完璧なものに仕上げる。専門家は円滑に遺言書を作成するための”潤滑油”。共感できる例え。
第9件目「遺言書が紡ぐ未来」
仕事に慣れることは悪いことではないけど、正義先生と未来先生の奮闘を見ていると、初心に返って身を引き締めて実務にあたることの大切さも思い出させてくれる。
第10件目「行方不明の財産」
銀行には調査に必要な戸籍一式を提出するけれども、普段取り慣れていない戸籍を集めるのも、相続人が自分でしようと思うと大変だろうと思う。相続人が多い場合や遺産が複雑な場合は、相続人だけで進めると手間も時間もかかる上にスムーズにいかない場合もあるので、相続業務に明るい専門家に頼むと良い。
第11件目「相続と贈与」
飲食業であれ製造業であれ、なにか仕事をする時は、自分の出来る範囲とそうでない範囲があって、また自分で出来ても他に任せた方が良い仕事ができることがある。士業も同じ。業務権限の関係で他士業にお願いしないといけない場合はもちろんのこと、場合によっては自分で出来そうでも信頼できるその分野の専門家にお任せする方が効率が良く、それは結局依頼者のためになる。
第12件目「祖母の願い、孫の思い」
依頼者の立場に立って、依頼者の気持ちで仕事を進めるのは大切なこと。でも、必要以上に入り込むことは適切ではない。バランスを取りながら業務をすることが大切。
第13件目「迷える未来」
失敗した時、うまくいかなかった時、出来ない言い訳を考えがち。でも言い訳をしても前進はない。反省はすべきだけど、意味の無い言い訳はしないでおこうと思っている。
第14件目「開かれた未来」
他の士業の先生と常日頃から信頼関係を結び、お互いの専門性を尊重しながら仕事をすることにとても魅力を感じる。弁護士、行政書士、土地家屋調査士、宅建士等、それぞれの分野で経験を積まないと分からないこと・対応できないことがあり、とても頼りになる存在。
最終話(第15件目)「正義と未来」
法律書類作成のプロである以上、書類に不備があってはならず、完璧に作成してこそそれを生業にしている意味がある。司法書士としての心構えを再確認したり、自分がこの仕事を始めた時のことを思い出したり、依頼者との関わり方を勉強させて頂いたり、と、『セイギとミライ』を通して感じることや学ぶことが沢山あった。